転職エージェントに登録するメリットとは(1)
転職エージェントに登録するメリットは多いが、具体的にどのようなものがあるかを知っておき、より転職エージェントを有効活用できる知識を身に付けておくとよいだろう。
非公開求人に応募できる
転職活動をする上で応募できる求人の母数を多く確保することは非常に大切なことだ。
転職エージェントの中には非公開求人率が90%以上のところもあり、転職エージェント全体ではいえば約60%以上が「非公開求人」となっている。しかし、なぜ企業には転職サイトなどには公開できない求人が存在するのだろうか。
おおまかにわけて企業が非公開求人を出す理由は３つある。
①新規事業で募集する人材からその新規事業の内容を他社に漏れるのを懸念して
②採用に関する選考コストを低減させるため
③採用条件に合うピッタリの人材をピンポイントで求人するため
上記のように企業側の状況によって非公開としたほうがメリットとなる場合があるため、誰にでも目につく求人情報を出すわけにはいかないと状況で転職エージェントにだけ求人情報が渡されるのだ。
また企業は業績悪化からリストラや年収カットを行うことがあるが、そのような状況でも会社や事業の成長のために必要な人材を採用する必要がある。
しかし従業員側から見れば「同僚をクビにしておいてなんで新しい人を採用する必要があるんだ」と怒りを見せる人や、モチベーションが下がってしまう場合がある。
そういった理由から大々的に求人募集を行えない場合などにも非公開求人が出されることがある。
転職市場の「イマ」を知ることができる
転職市場は日々刻々と変化している。全体傾向として昨年と今年を比較するマクロな市場傾向や、業種ごとの人材ニーズの変化など転職エージェント企業は調べつくしているものだ。
そういった情報はある程度はインターネットで調べることができるし、日経新聞を読んでいれば業界ごとの景気動向なども感覚値としてつかめるだろう。
だから転職エージェントから引き出すべき情報というのはもっとミクロな情報なのだ。
「Aという企業は新規事業を盛んな行っていて、来年には新たに２つのプロジェクトを動かす予定だ。そのほかBという企業でも同様のプロジェクトが動き出しつつあり、それらのプロジェクトで引き合いのある職種や経験はこういったもので、良い条件で転職を決められる可能性が高い」
といった情報が転職エージェントがクライアント企業などから調査したミクロな情報だろう。これも転職エージェントを活用するメリットの１つだ。
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